異動の季節 新しい場所へ向かうあの人へ
企業によっても違いますが、春と秋は異動の季節です。
近年では年中その都度移動するという場合も多いのですが、やはり春は年度初めにあわせた4月赴任、秋は下半期始まりの10月赴任で異動する人が多いのも事実。
コロナ禍で送別会ができないからこそ、餞別(せんべつ)として新天地へ向かう人を元気づけたいと思ってしまいます。
餞別って何?
餞別という言葉は、お世話になった人へ向けたプレゼントです。
転勤などの異動や退職・転職する人に対し、今までお世話になった感謝やお礼を込めて贈るものとされています。
「餞」という字は「はなむけ」。
日本では昔、旅立つ人に対し「送別会」をして、道中の無事を祈って、その人の馬の「鼻」を、これから向かう目的地の方向に「向けて」やる習慣がありました。
「鼻向け」から転じて「はなむけ」という言葉は、旅立・門出を祝って金品・詩歌・激励などを送ることの意味になりました。
どれくらいの金額?何を贈る?
せっかく贈るなら、相手に喜んでもらいたいところ。
金額や贈るものにルールはあるのでしょうか。
・金額
餞別は、基本的にお返しはありません。
そうはいっても、異動などする方が最後の挨拶にお菓子を配ったりすることも多いものですが、基本はお返し不要とされています。
そのため、あまり高額なものは気を遣わせてしまうことに・・・。
目安ですが、
同僚であれば3,000~5,000円、
上司から部下・または部下から上司へ贈る場合は5,000~10,000円前後がいいでしょう。
同じ部署内で出し合って買うこともあると思いますが、その場合ひとり500~1,000円くらいでしょうか。
人数が多いと金額も多く集まりますが、結果的に高価なものにならないようにしましょう。
・贈るもの
花束やお菓子の詰め合わせ、実用的な文具などでしょうか。
花束は、華やかな反面持ち帰りが大変。必ず持ち歩ける袋を用意しておきましょう。
男性の1人暮らしなどでは花瓶などが家にない場合も珍しくありません。
そのため、そのまま飾れるアレンジメントもおすすめです。
女性なら、プリザーブドフラワーやソープフラワーも喜ばれますよ。
お菓子や食べ物の詰め合わせもおすすめです。
日持ちのする焼き菓子やお茶、ひとり暮らしの方なら高級なお茶漬けセットなど贈る相手に合わせて選んでみましょう。
ビジネスシーンで使いやすいグッズもいいでしょう。
保冷・保温が効くステンレスマグやお洒落なペンなども喜ばれます。その方の職種や使うものを見極めて選んでみてください。
明るい色のラッピングやカードで気持ちを伝えて
ラッピングする場合は、相手をイメージさせるような色や季節に合う色でぜひラッピングしてみましょう。
お店でラッピングしてもらったものを贈るにしても、添えたいのがメッセージカード。
心を込めて、お世話になったお礼と新天地での応援を込めた言葉を書いて贈ってみてくださいね。